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「とりあえず、出てしまった…物、集めて」
いきなり無茶なことを言う。
「物、てお前の内臓か?」
「そう。大丈夫、私痛覚ないから」
「そうじゃない。そうじゃないけど…」
触りたくない、そう思った。
「人の内臓は気持ち悪くて触りたくない。でしょ?」
俺はゆっくりと頷いた。
「でも、それをしてもらわないと何も出来ない。私は今の爆発で四肢が動かない」
口に血がたまってボコボコと鳴る。
「それに、あと数分で血がなくなるから急いで」
そう言われ俺焦った。
「分かった。やるよ」
もうどうにでもなれと思いながら彼女の内臓を拾い始めた。
この寒さの為内臓は熱を失い冷たくなっていた。
俺は手を赤く染めながら彼女の内臓を拾い集めた。
「そう、そしたらそれを私の上に置いて」
俺はそっと彼女の胸部に置く。
内臓はドチャッと音をたてた。
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