第三章

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「それじゃあ、始めるわ。あなたが持ってる杖を前にかざして」 言われたようにしようとしたが一つ思った。 「なあこれって杖っぽくないよな。魔法使いの杖ってもっと…」 「ソード」 彼女の言葉が俺の声を遮り唐突に飛び出した杖の刃が俺の視界を遮った。 「うわっ!!」 「ゴメン、時間がないの。ルーム」 彼女は詫びて言った。 すると刃が青白く光りだした。 「私の真上で横に切って」 言われて俺はぶん、と横に空を切る。 彼女の上に残像が残り以前みたいに彼女の体をすっぽりと覆った。 「ありがとう」 彼女はニッコリとこっちを見て笑う。 口や鼻から出ている血が無ければすごく萌えただろう。
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