第一章

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日が沈む。 空が暗くなるかわりに町が光を放ち出す。 俺は、急いで学園を後にした。 友人坂田に頼まれたフィギュア、なんつったか…まあ魔法少女の奴だ。 今日は、バイトもあったので近くのアニメ専門店によって行くつもりだ。 確かに恥ずかしいが、この恥ずかしめを受けて5000円も貰えるならいい仕事だ。 店内に入るといかにもな商品がラックのなかに並んでいた。 俺もアニメは見るがこの領域はまだ理解出来ない。 「いずれ分かる時がくるさ」 坂田はいつも笑いながらこう言う。 なぜか誇らしげに…。 俺は店員に坂田の名前を告げ預かっている一万円を渡し女の子のフィギュアとお釣りのお金を受け取った。 そこで気付いた。 お釣りが3000円…ちょっと?
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