ありえない依頼

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夏「ふぅ~」 夏樹は温泉に浸かり、先程のお祓いで疲れていたので、ゆっくりくつろいでいた。 首を上下左右に回すと、ポキポキと骨が鳴る。 夏「今回はちょっと手強いかなぁ…。明日のために、“気”を高めておこう」 夏樹は姿勢を正し、“気”を高めていった。 こうでもしないと、除霊や悪霊退治で上手く力を発揮することがで出来ないからだ。 夏「このぐらいでいいかな」 夏樹は“気”を高めるのを止めようとした時だった。 チャプチャプと水面が小刻みに揺れ、湯気で顔は見えないが、奥から誰かが近付いて来ている。 夏(脱衣場はこの近くにしかないのに、奥にも浴場があるのかな?) 夏樹は客が来たら挨拶をしようと考えていたが、それが一気に崩れた。 近付いてきたのは…男2人で、そのうちの1人は知っている人物だったから…。 柊・誠「あ…」 夏「き…きゃあぁぁぁぁぁぁー!!!///」 露天風呂に女性の悲鳴と2発の平手打ちの音が響いた。  
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