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雅「紹介するよ。彼女は藤川夏樹ちゃん。こっちは飛鳥井柊一」
柊「ど…どうも」
雅「確か夏樹ちゃん…高校2年だっけ?」
夏「はい」
柊「同い歳!?」
柊一もかなりビックリしていた。
自分より鎮魂能力が上で、その人は自分と同い年だということに。
夏「アンタ、なんて鎮魂の仕方してるのよ」
グルグルと頭が回っていた柊一に、突然の言葉を投げつけられた。
夏「一昨日も見てたけど、あの姫に怒鳴って…あんなので成仏出来ると思ってるの?」
柊「えっ、あの…その…」
柊一は何がなんだか分からなくなって、戸惑っていた。
夏「大体、鎧を燃やすっていうのも、どうかと思うけど?」
柊「なっ…あれは僕じゃない!!」
夏「じゃあなんで止めなかったの?いくらなんでも、燃やすのはひどいと思うけど?成仏してくれたのは結果論。結果だけじゃなく、実技も成功させないといけないんじゃないの!?」
柊「うっ…」
雅「全くその通りだな」
2人の間に雅行が割り込んできた。
雅「確かにお前の鎮魂は、少し乱暴だ。前にも言っただろ?鎮魂というのは、字の如く『魂を鎮める』という意味だ。怒鳴って鎮魂しても、こっちもいい気分にはなれないだろ?」
柊「…」
柊一は、何も言い返せなかった。
夏「あっ、もうこんな時間!じゃあ多能さん、これで失礼します」
雅「昨日はありがとう。いつでも遊びに来てね」
夏「はい、籠目さんにもよろしくお伝え下さい」
夏樹はカバンを持ってドアを開けようとした。
外に出る前に柊一の顔を見て…。
夏「フンッ!」
わざと顔を逸らし、夏樹は外に出た。
柊「な…何なんだ、アイツは!!」
柊一の怒りが、今、爆発した。
それを横目に、雅行は自分のデスクに座り、ノートパソコンを開いた。
機械音痴な部長に内緒で、オンラインゲームを始めた。
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