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雅「どうもすいません」
?「いえ…。電話の相手は飛鳥井くん?まだ高校生なのに仕事熱心でいいわね。優秀なスタッフに恵まれてうらやましいですわね」
雅行に出された紅茶を飲んでいたのは来客―陣内エリ子だ。
雅「そんなに恵まれてませんよ。うちはメンバーが3人しかいませんし」
エ「あら、うちだって5人しかいないのよ?後継者が育ちにくいところは大変ね。昔から風通しが悪いものね」
雅「こういう秘密任務は仕方ありませんよ。でも、『ヤミブン』も同様でしょ?」
外見は笑顔で言い合ってるが、内では龍と虎が闘っている…。
ヤミブンとは、御霊部と同じように、秘密任務で働いている。
そして、国の中で出来た組織だ。
霊的なものの関係だがヤミブンは、御霊部と中身が違う。
名前はもちろん、組織が出来た時代が違う。
御霊部は奈良時代、しかしヤミブンは戦後まもなくの頃で、歴史は御霊部よりかなり浅い。
ヤミブン、それは文部省文化財課に入っている特殊な組織であり、たとえばホープダイヤのように、持ち主に霊的な危害を加えられたりする特殊な物を回収、または破壊する組織で、本来の名前は『特殊文化財課』だが、特殊すぎ、闇の中で働くので、『ヤミブン』と呼ばれている。
御霊部に客として来ているのは、ヤミブンの元・課長―陣内エリ子だ。
彼女は結婚して子供もいる。
1度退職したが、夫も子供も会社や学校に行っているので、嘱託として、再びヤミブンに戻ってきた。
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