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「すっごいですねぇ…」
「すごかないっ!」
髪の毛に葉っぱが降って来た。それを手で払いつつ、
すこし自分の行動に反省した。
冷静になると一つ思い巡らせた。
こいつのことを。
天然…いやちょっと違う。
こいつは真正の……。
うん。
「ほらほら探すぞ、色男。」
「はい♪」
結論を出すのが面倒で考えるのをやめて、
促して止まった手を動かせる。
オレもまだ見ていない砂地を掘ることにした。
しばらく時間がたった。
見つかったのは空のポーチだけであった。
あぁ、これではゴールデンサンドまで行けないじゃないかーー!!
あの中身がなければカーリー様に会いに行く意味もなくなって、オレが砂漠を渡る意味がなくなった。
砂にがっくりと膝をつける。そのまま四つんばいになってひじまで埋もれるくらい腕をついた。。
……。
「キャロルさん?」
「なに。」
「もうやることは決まっていますよね。
森、出ましょう。」
「もちろん…」
「ふふ♪」
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