あの夏
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塀の「向こう」側に行けないため、彼女を立ち上がらせることもできないことに気付いた。 俺ってなんて惨めでカッコ悪い人間なんだろう… 俺は急に申し訳なくなって、塀に寄りかかった。 彼女に背中を向けるようにして。 すると 背中に何かあたる感じがした。 背中から彼女のぬくもりを感じた。 暑くわない。 暖かい。 そんな温もりを。
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