あの夏

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ムカ 私はその場を去った。 何も言わず― 翌日 「加代子まだアメリカ人嫌い?」 「嫌い。」 今日もまた塀沿いに歩く。 暑い。 タン・・タンタンタン ボールが弾む音が聞こえる。 「あ」 昨日の子がバスケしてる。 まぁでもなんつー爽やかな汗。 あっちもこっちに気付いたようだ。 早足で歩いてみる。 それでも近付いてくる。 「バスケできるのね」 なんとなく喋ってみる。
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