あの夏

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昨日は気付かなかったけど、まぁまぁがっちりした体。 「…まぁね」 息切らしてる。 「あなた日本語分かるのね」 「俺、日米の間にできた子だよ」 「そ」 それからというもの、なぜかお互い喋るようになった。 彼はバスケをいつもしていて、私が通ると塀に近付いて、話をしにきた。 他愛のない話ばかりをしたが、あたし達は確実に仲良くなっていった。 彼はおとなしそうな割には横暴な感じで。 あたしは彼の前だと喜怒哀楽な人間になった。
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