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「僕と流宇のDNAは相性がいいんだ。大丈夫、生まれた星が違っても僕達の適合率なら繁殖だって可能だよ?」
「は、繁殖?」
「うん。そうだよ。流宇には僕の子供をうんでほしいんだ。」
さわやかなキラキラ笑顔でさっくりというリヒトの言葉にこんどこそ流宇は腰を抜かした。
見た目17,8のリヒトに冷や汗をダラダラ流しながら、流宇はようやく口を開いた。
「あ、あのね。美青年くん?」
「美青年じゃないよ?リヒトってよんでほしい。」
「・・・・り、リヒトっくん。」
「リヒトでいいよ。(くすり)」
ダメだ。キラキラ過ぎる笑顔が癪に障る。
額ににじんだ汗をぬぐいながら、流宇は深呼吸した。
いくら男慣れしてないとはいえ、リヒトのペースに巻き込まれてはいけないと自分にいいきかせた。
「えっと、リヒト!あのね、繁殖ってどういう意味か知ってる?」
「やだなぁ。子供を作ることだよ。」
「じゃ、じゃあ、どうやって子供を作るか知ってる?」
「子供?それは、僕と流宇が交尾をすればいいんだよ。」
さらりとそう抜かすリヒトに、流宇は脱力してしまった。
よかった。ちょっと語弊があるとはいえ・・・、一応、知っているようだ。
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