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「陽子ママの料理はおいしいです。」
朝起きて、キッチンに下りた流宇は自分の目を疑った。
この光景はなんなのだろうと・・・・。
「理人くんは育ち盛りなんだから、たくさん食べてね。」
キッチンで優雅に食事を取っているのは、2度目のキスの後にクリニックから追い出したはずのキラキラ王子だった。
見た目は外人なのだが、リヒトの箸使いは完璧だった。
「な、な!!何であんたがここにいるの!?」
衝撃のあまり壁に張り付きながらそう言い放つと、陽子が怪訝そうな顔をして流宇を見た。
「やぁね。流宇!親戚の理人くんじゃない。ご両親が海外赴任なさったから、今日から学校に近いここに下宿することになったって話したでしょ?」
親戚も何も・・・・、リヒトはエイリアンだろうがっ!!
そう心の中で悪態をついたが、言った自分がおかしい目で見られることは明確で流宇は口をつぐんだ。
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