1463人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねえリース。最近アル君とはどうなの?」
休日。リースとレイムが街へショッピングに繰り出したある日の事。
銀糸のような髪を陽光に煌めかせながら、レイムが悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。
まるで、隣のリースが真っ赤な顔で慌てるのを楽しんでいるかのような表情で。
「な……。ななななんなのよ、いきなり! ど、どうって……どういう意味よ!?」
「どうって、そのままの意味よ。アンタ、アル君好きなんでしょ?」
にんまり笑うレイムの顔は、まさに小悪魔のそれだった。
「す、好きとか嫌いとか無いから! あ、あいつはただの……」
「はあ、だからアンタはダメなのよ」
幼なじみなの! と言おうとしたリースの言葉は、レイムのため息に遮られた。
最初のコメントを投稿しよう!