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「いつまでもそんなこと言ってると、すぐに誰かにさらわれちゃうわよ。アル君だって顔は良いんだから。私だってつまみ食いくらいなら……」
「つ、つまみ食い!? だ、ダメだよそんなの!」
あからさまにペロリと舌なめずりをするレイムに、リースが慌ててかぶりを振る。
遊び上手なレイムが放った言葉なだけに、全く洒落にならなかった。
「じゃあ、アンタがもっとしっかりアイツをキープしなきゃね。よし、私が手ほどきしてあげるわ。まず手始めに……」
勝手に話を進めて、にまぁっと笑みを浮かべるレイムに、リースは嫌な予感を隠せなかった。
そしてその予感は、見事に的中することになる。
「手始めに、男を惹き付けて離さない、過激なランジェリー(下着)を買いに行きましょ!」
「えええええええ――っ!!」
リースの絶叫が、ショッピング街にこだました。
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