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「な……なによこれ」
リースの震えた声が店内に響く。
まずは落ち着いて話し合おうというリースの提案をレイムが受諾し、二人は近くの喫茶店に入っていた。
広々とした空間に、観葉植物の鉢植えがところどころに飾られた喫茶店は、休日ともあってそれなりに繁盛している様子で、多くの客がテーブルを囲んで談笑に勤しんでいた。
そんな状況でレイムがおもむろにバッグから取り出してリースに手渡したのは、真っ赤なTバックの紐パンだった。
「なによってなによ。まだ使ってないから、リースにあげようと思って持ってきたのよ」
「えっ? こ、これ、どこに装備するの? 頭? サークレット的な?」
「装備とか言うな。下着よ下着。リースにこれを履けって言ってんの」
「えええええ――ッ!」
手にパンツを持ったまま、リースが絶叫した。
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