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「こ、ここここれを履くの!? こんなスリングみたいなのが下着って……」
「リース。人のプレゼントを古代の投石武器みたいに扱うのはやめて」
「だ、だって……。こ、こんなの履けないよ! 第一なによ、この布の面積! こんなんで何が隠せるのよっ!! 無理! 絶対無理!!」
必死でかぶりを振るリースに、レイムはまた悪魔の笑みを浮かべた。
「そんなこと無いわよ。だってほら……」
そう言って、レイムが自分のスカートの横部分を捲る。
蝶々結びで結ばれた、黒い紐が姿を現した。
「えええええっ!! ダメだよレイム! そんなの履いてたら捕まるってば!」
「まあ、頭に装備してたら捕まるかも知れないけどね……。まあ、ともかく!」
レイムがビシイッとリースを指差して言う。
「アンタを見てるとイライラするの! 今日びアンタみたいのは流行らないのよ! 今日と言う今日は、私が徹底的に指導してあげるから覚悟しなさい!」
胸を張って言うレイムに、リースはただ、うなだれるのみだった。
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