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「いらっしゃいませー」
リースとレイムが、ランジェリーショップ〝女蟷螂(おんなかまきり)〟の扉を開くと、中からメイクの濃い20歳くらいの女性が近づいてきた。
「あら、レイムちゃんじゃない。いつもありがとうね」
「いえいえ。今日は友達を連れてきたわよ」
そう言って、レイムがリースを紹介する。
それを見て、女性は笑顔で名刺を取り出した。
「はじめまして。私、ここのオーナーのNIKKOって言うの、よろしくね」
「は、はははい! よろしくお願いします」
慌てるリースを見て、NIKKOはクスリと笑った。
「あら、可愛いわね。こういう下着は初めて?」
「えっ! あの、私……」
「初めてなの。だから、私が見立てるわ」
言いよどむリースの代わりに、レイムがNIKKOに申し出る。
「あらそう。じゃあ、こんなのはどう? ショーツなんだけど、穴が二ヶ所空いてるの」
「なるほど。これならどんなプレイにも対応可能ね」
「あと、これは? 透明なブラ」
「これはちょっと……。だったら着けないし」
レイムとNIKKOが、二人でアレコレと下着を取り出しながら話を進めていく。
繰り広げられる異次元の会話を前に、リースは不安に身を震わせるのだった。
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