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「ちょっ!なに言ってんのよ結崎伯!」
「何って‥‥何が?」
「とぼけんなっ!」
何を言ってるのかわからないっという顔をする伯だが、笑顔のままだ。
「やだぁ~みのりんったら!親友のあたしに内緒でデートだなんて。」
「ちがっ、違うから、梨華‥‥」
梨華は目をきらきらさせたまま実に抱きついた。
「そうだよ、高橋さんにも報告しないなんて‥‥邪魔されたくなかったの?」
「ゆ、結崎伯っ!あんたはっ‥‥」
「やーん!実ってば可愛すぎっ!」
梨華には抱きつかれ、抱きつかれ腕が動かないのをいいことに伯には頭をなでられたりと、実は恥ずかしさなのか怒りなのかで顔が赤くなっている。
「も、いーかげんにしてぇ!」
実が顔を赤くしていうものだから、二人は手を放した。
実は軽く涙目のようだ。
「ごめんごめん!‥‥で?本当は今日何があるの?」
「でっ?て‥‥ん?本当?」
「え‥‥会長本当に知らないの?」
伯がこんどこそ本気で不思議そうな顔をし実を見た。
そんな顔で見られても実にはなんのことやらさっぱりである。
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