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いまいち状況がわかっていない二人に伯は言った。
「今日の放課後、執行部団長と生徒会長は校長室に来るようにって‥‥言われなかった?」
「なにそれ?」
「あー!それか!ごめん実、先生に伝言頼まれて言うの忘れてた」
「梨華‥‥」
浮かれすぎよ‥‥
ふざけてだが実は少し梨華のことを睨んでみる。今日伯から聞かなければ完全に実は家に帰っていただろう。
そこで実は先ほどまでの会話を思い出す。
「‥‥ん?ならデートって何のこと?」
「あんた‥‥デートの話なんて冗談に決まってるじゃない」
「え?!そうだったの?」
目をまん丸にして驚く実。
実以外の二人は普通にわかったようだ。
「期待させちゃったのか‥‥じゃあ本当に俺とデートする?」
「デートしないし、期待してないっ!」
「会長の頼みならいつでも大丈夫だよ」
「絶対頼まない!」
いい加減付き合っちゃえばいいのに‥‥
そう思いながら梨華は二人のやり取りを見ていたが、ふと1限めの準備を思い出し机にむかった。
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