通学路

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今まで女の子と帰る事がなかった俺は…緊張していた。 『カツ丼~カツ丼~カツ丼食べたいなぁ~』 『何だよ。それ?』 と俺は田口に聞いた。 『カツ丼食べたいって いう歌』 『嫌な歌だなぁ…』 田口はバカだ… 『ねぇ、田口君と佐藤君って仲良しだね』 『うん。佐藤とは仲良しだよ』 どこが仲良しだぁ…  まったく幸せな奴だ… 『今日から私と佐藤君と田口君は友達ね』 『勝手に決めんなよ』 『なんで?別にいいじゃん。佐藤も奈津子ちゃんと友達になっとけよ』 『なんで、女と友達に なるんだよ』 『佐藤君って…なんか めんどくさいね。女とか男とか関係ないじゃない?』 何!めんどくさい… 『そうだ!そうだ!佐藤めんどくさいぞ!』 『わかったよ。友達になればいいんだろ』 なぜか…めんどくさいという言葉に弱いのは なぜだ…
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