第壱章

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「近い町への手紙の配達とかなら請け負えるけど、遠い町とかドルーデの討伐になるとある程度のレベルがないと請け負えなくなってるの」 レンはそこまで説明するとセラフに視線を向け、理解しているかを確認する。セラフが眉をハの字にして情けない表情をしているのを見て、あまり理解していない事を悟る。 「……どこが分からないのよ?」 「レベルって何?ドルーデって何?」 セラフの疑問点を聞いたレンは激しい虚脱感に襲われ、右手で額を押さえてがっくりとうなだれる。そして『頑張れ私!!』と気合いを入れてから説明を再開する。 「ドルーデっていうのは魔物の事よ。動物や植物の情報がウィルスに侵されて突然変異したと言われてるわね。 レベルはギルドが設定した基準で私達のパラメーターを総合して数値化したものの事よ。数体のドルーデを倒したらその証拠を持ってギルドに行くと、その経験と今の実力を考慮してレベルを上げてくれるの」
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