第弐章

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「あのね……はあ――私のマギアルテディスクを使ったらレベル二十の依頼がピックアップされるのよ?セラフが依頼を請け負うんだからセラフのマギアルテディスクを提示しないと意味ないでしょ?」 「そうなのか?」 セラフは懐中から昨日ブライから受け取ったばかりのマギアルテディスクを取り出し女性職員に手渡す。受け取ったマギアルテディスクを起動させ中を確認した女性職員はマギアルテディスクより一回り、二回り程の大きさのディスクをカウンターに置き起動させる。 「セラフ様のレベルで請け負える依頼は――こちらですね」 「どれ…………うん。まあこんなものよね」 レンの反応からするとピックアップされた依頼はレベル一のセラフにはちょうどいいものらしい。そしてセラフもディスプレーに表示された文字を読む。 「えっと――商品配達の手伝いに、子供の家庭教師(実戦)に、ガーデニングの手伝い――俺は便利屋か?」 「似た様なものよ。私達は非戦闘員のお手伝いから護衛までするんだから。レベルが低い内はそんなものよ」
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