第弐章

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レンに説明されたセラフは『ふ~ん』と相槌を打つものの、何だかパッとしない内容にやる気が殺(そ)がれ始めていた。そこに女性職員が声を掛けてくる。 「セラフ様。マギアルテディスクをお返ししますね。こちらに『リード』しておけばいつでも依頼を確認する事が可能となりますので有効にお使いください」 セラフは女性職員の手からマギアルテディスクを受け取ると、ディスクにある『リード』と書かれたスイッチを押す。するとディスプレーに表示されていた文字がマギアルテディスクにも表示される。 「おお!!これ凄――ん?何か矢印が表示されてるけど……」 セラフが立体映像で映し出された画面の矢印に触れると、画面が切り替わる。そこにはまた一つ違う内容の依頼が表示されていた。 「何だ?」 「一つの画面には一度に四つまでしか表示されないのよ。四つ以上の依頼がある場合は次の画面に表示される……ほら画面に『Back』ってあるでしょ?これに触ると前の画面に戻るの」
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