第弐章

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レンが『Back』と表示された場所に触れると前画面に戻り、『Back』と表示されていた場所には変わりに『Next』という表示に変わっていた。それに感嘆の声を上げるセラフに女性職員が説明を続ける。 「マギアルテディスクでリードした依頼を確認する事は可能ですが、請け負う時はギルドまでお越しください。勝手に依頼を達成されてもギルドで受理されていなければ無効となりますのでお気をつけください」 「分かったよ」 「じゃあどの依頼を請け負う?」 レンに訊ねられたセラフは表示された四つの依頼を見るがどれも似た様なもので、やはりパッとしない。そう感じたセラフは次画面に一つだけ表示された依頼を請け負う事にした。 「じゃあこれでいいや。この『手紙の配達』にする」 「そう。じゃあこの依頼を受理してもらえる?」 「承りました。レベル一セラフ様の手紙の配達を受理致します――お気をつけて」 女性職員は近くの棚から手紙を取り出してセラフに渡すと、座った状態で深々と頭を下げる。レンは『ありがと』と言ってカウンターを離れていくのでセラフも慌ててレンの後について行く。
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