第弐章

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「何だ?そのEin Tempel vonなんちゃらに何かあるのか?」 「Ein Tempel von Confucius adelt!!『聖堂騎士』よ!!ここは次期法王庁の幹部になる幹部候補生がいる機関なのよ!?そこからの依頼なんて――レベル一の人間が請け負える依頼じゃないわよ……レベル五十――いえ、レベル六十クラスの依頼よ!?」 レンは驚いているが、セラフはイマイチ事態を理解していないのでレンが何故そこまで驚いているのか分からなかった。 「ふ~ん……まあ請け負ったものは仕方ないだろ?取り敢えずその聖堂教会に行ってみよう」 「あんたねぇ――はあ……まあセラフの言う通り行ってみるしかないわよね。聖堂教会はこの町の中央――外壁からも見えてた十字架を掲げた建物がそうよ」 レンの言葉を聞いたセラフは首肯すると、公園内に植えられている樹木の上部から僅かに覗いている十字架を目指して歩き始める。 聖堂教会に辿り着いたセラフとレンはバカみたいに巨大な城の様な建造物を見上げる。セラフなど口をだらしなく開けて呆然としている。――田舎者にしか見えないという事は言うまでもないだろう。
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