第弐章

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聖堂教会から外へと出たセラフとレンは整備されてた広い歩道を並んで歩いている。レンはマギアルテディスクを取り出して時間を確認する。 「もう四時過ぎてる……どうする?依頼だけでも請けておく?」 「そうだな――そうするか」 セラフが答えるとレンは頷きギルドへと向かう。そしてギルドに戻ってきた二人はまっすぐカウンターへと行き、先程と同じ女性職員に話し掛ける。 「こんにちは。依頼終了の確認と何か新しい依頼がないかを知りたいんだけど」 「お帰りなさいませ。依頼終了の確認と新たな依頼の確認ですね。少々お待ちください」 女性職員はレンから一枚の白い紙を受け取り、内容を確認する。そして同時に今ある依頼をディスプレーに表示する。 「――確かに。終了を確認致しました。こちらがお預かりしていた報酬となります――文面との確認をお願いします」 セラフは女性職員から手渡された手のひらサイズの皮袋を開けて中身の確認をする。中には五千タポと多面体にカットされた金剛石(ダイアモンド)が入っていた。
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