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「本当、主人殿が金貨を持ってきてくださって、余計なことをしなくてすんだよ。」
「お貴族様……?」
ユエは頭にはてなマークがいっぱい出ている。
お貴族様はユエから離れ、懐から折りたたまれた紙を取りだし、広げて女主人の前に突きつける。
「只今から、ひとつきほど前に決められた新王による、新しい法を読み上げる。
第一項、食べ物を盗んだものは働いてお詫びしろ。
第二項、親は王よりも偉い。
」
女主人は訳がわからない顔をし、ただ呆然とお貴族様が読み上げるのを待っている。
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