17人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふむ…あなたの給料じゃ買えない
90年もののボルドのワインまで…。
あぁ、申し訳ない。
私はちょっと鼻には自信がありましてね。
ボルドのワインにしか含まれないカラシアナッツの香りがするんですよ。それも濃厚に。
しかし、そこまで否定されたら強行突破させるしかありませんね。」
その言葉を待っていたのか玄関の扉が開き、何人かが一直線に女主人の部屋に向かった。
女主人は慌てて自分の部屋に向かった。
あれっ…?
「今さら隠そうったって国家の精鋭部隊が見逃すはずがなかろう。」
やっぱり。
中に入っていった人たちの右肩には国家の獅子の紋章があった。要するには、
「ああ、私の名前を名乗ってなかったね。
ディック・セイネ・シュワルツ。
現国会精鋭部隊指揮長官。
と言ったところかな。
…おや?大丈夫かい?」
「だっ大丈夫です!!」
予測していたけど……
だってあの国会精鋭部隊の指揮長官だよ!?
こんな柔和なおじいさんが国を支える重要人物の一人で、そんなひとに助けられたなんて考えたら気が抜けるわよ!!
最初のコメントを投稿しよう!