第二話  永遠に  

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 真一に聞かれ、奈緒は背中に回した腕に少しだけ力を込めた。 「ん……恥ずかしいんだけど……真一くんと、永遠に結ばれますように――って」  恥ずかしさで奈緒の体は熱くなる。 「永遠に……結ばれ――」  真一がそう繰り返し呟いた途端、その腕が物凄い力で奈緒の体を締め付け始めた。 「ちょっ……真い……うっ……苦し――」  奈緒の胸を真一の胸が圧迫し、呼吸が苦しくなる。 「永遠……結ば……」  途切れ途切れに呟く真一の声もまた、かなり苦しそうだ。  奈緒は何がなんだか訳が分からないままに、真一の腕から逃れようともがいた。  不意に真一の右腕が奈緒の体から離れ、左半身が楽になった。 「……ふう――」  奈緒は急いで大きく息を吸い込んだ――瞬間、左腕を真一に掴まれ捻り上げられた。  肩が外れるほどの勢いで左腕を引っ張られ、更に肘から先を外側へ曲げられようとしている。 「なっ……なんなの! 真一くんっ! やめて! やめてって……」  その腕を振り解こうと体を左に向けた時、信じられないものが見えた。 「え……君は……え? ちょっ……なに……いや……」  そこには、あの七色に光る綺麗なキャンディーをくれた男の子が立っていた。
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