雪の降る夜に

12/15
前へ
/18ページ
次へ
白い猫は、雪の降る中、じっと黒い猫を見つめる。 いつまでも‥‥いつまでも‥‥ もう黒い猫の半分は雪で白く染まっていた。 白い猫は自分を悔やんだ。 声を出せない自分を。 体を動かせない自分を。 黒い猫を死なせてしまった自分を。 そして願った。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加