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「お前があの日・・・、ピクニックに連れて行ってと駄々をこねなければ・・・」
ドクン・・・
「川に落ちなければ・・・!!」
ドクン・・・ドクン・・・
『パパぁっ!助けてぇっ!!』
『彩っ!!待ってろ、今行くから!!』
頭の中に一つの情景が現れ始めた。
水の中、必死にもがく自分。
そこに近寄る人影・・・。
「いや・・・、いやあぁぁぁぁぁっ!!」
「キャアッ!」
その瞬間、ボクは母さんをソファーから振り落としていた。
「ま、待て!彩っ!!」
母さんが止めるのも聞かず、無我夢中にアパートを飛び出す。
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