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「ハァ・・・ハァッ・・・!!」
逃げるようにひたすら走って、ようやく人気のない道の真ん中で足を止めた。
首を締められた後すぐにこんな全力疾走した所為か、目眩がしてその場に座り込む。
2人とも大分酔っぱらっているし、流石に外まで追っては来ないだろう。
締められた首が、まだジンジンと痛む。
さっき頭の中に浮かんだのは、何?
ピクニックに連れていってもらった記憶なんて、今までまったく無かったのに・・・。
あの後、自分と父さんはどうなった?
父さんが死んだのって、6歳のいつ頃だった?
まさか、本当にボクの所為で父さんは・・・?
いや、そんな筈ないよね、そんな筈は・・・。
嫌な考えを振り払うように首を振り、再び歩き出した。
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