夢に向かって

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「彩~、これは?」 「あ、それも持って行っちゃっていいや。重いから気を付けてね」 荷物を積めた段ボールにガムテープを貼りながら、アンプを抱えた瑛哉に声をかける。 「ごめんね、ギリギリまで手伝って貰っちゃって」 「いいよ、彩1人じゃ大変だろうからね」 ボクのすぐ横で、遼が棚に並んだCDを箱に詰めながら笑いながら答えてくれる。 今日は3人が一足先に上京する日。 荷運び用の車を和真が借りて行ってる間、瑛哉と遼がボクの荷造りを手伝いに来てくれた。 ボクが出発する時、少しでも身軽で行ける様に。
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