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「おい。・・・おいって」
途中で誰かに呼び止められた。
・・・誠だ。
「・・・何?」
「何じゃねぇよ。白百合行ってもいねぇから、どうしたのか心配してたのによ」
「へぇ~。あんたもいっちょまえに人の心配するようになったんだ?」
「・・・相っ変わらず可愛くねぇなぁ」
「そりゃどうも。じゃあね」
キッパリそう言って早足で歩き出した途端、いきなり腕を掴まれる。
「まぁ、待てよ。せっかく久々に逢ったんだし、ちょっと茶でも付き合えよ」
「はぁっ!?ボク忙しいんだけど!」
「いいからいいから、どうせマスターの所行くだけだろ」
「ちょ、ちょっと!!」
必死の抵抗も虚しく、そのまま誠に引っ張られて白百合にまで連れて行かれた。
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