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「俺?俺はヴェイル、“偽りのヴェイル”」
その男ヴェイルはそう言った
「んじゃま、見つけたことだしさっさと連れて行きますか、時間も無いことだし」
そう言ってヴェイルは凜に一歩踏み出した
凜は後方に飛び去り距離を取ろうとするが、凜が着地すると同時に目の前にヴェイルがまるで瞬間移動したかのように移動してきた
「!?」
凜はあまりにも現実離れしているので動きが一瞬止まった
その一瞬の隙をヴェイルは見逃さず、凜の腹に殴りを一発入れ気絶させた
「こりゃ力を手に入れたら化けるな」
「・・・ヴェイル?楽しむのは良いですが早く連れて行きましょう」
ヴェイルの横にすっと死神のような黒い姿で鎌を持っている少女が現れた
「分かってるよ。こいつは目が離せないな・・・くくっ」
ヴェイルは凜を肩に担ぎ
そしてすっと消えた
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