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「・・・・ん」
凜はどのくらい時間が経ったのか、ベットの上で目が覚めた
直ぐに気絶する前の出来事を思い出し、起き上がった
「夢じゃ・・・ないな」
辺りを見渡すと見覚えの無い場所で、明らかに日本という雰囲気ではなかった
「おや・・・目が覚めたようだね?」
ドアががちゃっと開き医者らしき人物が入ってきた
「いきなりですがここは?」
「ん~簡単に言うと君の居た世界とは別の世界だね。あのヴェイルという男が連れてきたんだよ」
「ああ・・・なんか俺を見て丁度いいとか言ってたんだが、何の話なんだ?」
「あ~それはこの城の主オーファ様との取引の話では?オーファ様は無理難題を突きつけるのが好きですから・・・。取引しようとしたヴェイルを追い払おうと“異世界の人間を連れて来い”と言ったらしいですよ」
医者は苦笑いして言った
「で、俺はそのために連れてこられたと」
「そういう事です。一様移動する事は出来ますけど逃げないでくださいね?殺されますから」
「分かってる。取り敢えず情報収集でもしてみる。ありがとう」
「いえ。それにしても貴方・・・異世界に連れてこられたというのに平然としていられるのですね」
「こんな面白そうな事今までなかったからな。今は取り敢えずその異世界とやらを体験させてもらうよ」
凜はそう言ってベットから立ち上がり机においてあった鞄を肩に掛け部屋を後にした
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