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そして、今一度目線を胸元へと送る。
「………………っ」
そこにあったのは、男の子にはあってはならない、ふっくらと膨らんだ2つの大きなお山さんがあった。
「な、なっ、ナンダコレハーーっ!?」
なにこれ……いや、知っている筈だ。実際には見たことないが、そこら辺に居る女の子なら誰でも持っている──と言うか、持っていないといけないモノ。
「こ、こっ、これってまさかっ」
それは、男の子なら一度は夢見る女の子のアレであって……その、とても言いにくいですが……胸部が……いやらしい言い方だと『おっぱい』があるわけですよ、はい。
「なんでっ!? 夢か? 夢なのかっ!?」
『これはきっと夢だ』と思い、右頬をおもいっきりつねってみるが、
「いたひ……」
とてつもなく痛かった。それはもう、涙が出るくらいに。
「痛覚がある……と言うことは、現実……?」
これが現実か、つねっただけでは判断できない。もしかしたら、『アイツ』がいつもの如く、僕をからかうために用意した偽の胸かもしれない。
「きっとそうに違いない! 今は、シリコンや何やら色々とあるし──アイツならやりかねないし」
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