prologue

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兎に角、触ってみれば一目瞭然。本物の胸は触ったことないが、偽物ならば違和感があるだろうし……それに、きっと取れるはずだ。 「……ゴクっ」 思わず息を呑み、意を決して大きなお山さんを触ろうと手を胸元へと持っていく。その距離僅か数十センチ……あとちょっと近づければ届く距離。 「………………っ」 よく見ると結構大きいことに今更ながら気付いた。G……いや、Hはあるだろう。 よくこんな大きさを用意したもの────じゃなくて、こんな悪戯をしてアイツ……『ごめんなさい』と謝っても許さないからな。 こんなことをしたこと、後悔するまで殴り続けてやる。 「…………南無三っ!」 じっとしていても拉致があかない。先ほど伸ばした、僕の小さな手が胸元の大きさ膨らみへとと触れた。 「あれ…………取れ、ない……?」 だが僕の予想と反して、胸の膨らみは取れなかった。 「なんで!? 偽物じゃないの!?」 引っ張ったり、揉んだり、押したりと色々なことを試してみるが全く取れる様子はない。 それどころか触る度、何やら背筋にゾクゾクと変な感覚が襲い掛かってくる。 「こう、何て言うか……気持ちい──じゃなくてっ!?」
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