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侑莉と拓海君の背中が見えなくなった頃、予鈴が朝練の終わりを伝えた。
汚れたジャージから制服に着替えて、足早に侑莉の居る教室へと向かう。
ガラガラ一…
賑やかな教室、どうやらまだ担任は来ていないようだ。
一安心して自分の席へ足を進めた。
俺の席は、一番後ろの窓際だ。
『陸、ギリギリだね。』
『あぁ。』
居眠りをするには格別の席だし、何より目の前の席に座るのが侑莉だってこと。
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