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学校に着いたら まずジャージに着替えて グランドを軽く二、三周走ってウォーミングアップをする。
今日もアイツ等、二人で来るんだろうな…
シュートやパスの練習をやっていたら 気がつけば時刻はもう8時を過ぎていた。
そろそろ 来る頃かな
…って俺、朝練中に何を考えてんだろう。
その時、
『陸!』
いつものあの声が俺の名前を呼んだ。
『…はぁはぁ…陸、おはよう』
走ってきたのだろう
息は荒く、振り返ると目の前には 肩を大きく揺らす君が居た。
侑莉
俺が思いを寄せる女の子。
『陸、おはよ。朝から頑張ってんじゃんか。』
侑莉の隣にいるこの人は
拓海君。
二人で仲良く登校かよ
拓海君は 俺と侑莉の一つ年上で
三人とも家が近所ということもあり、昔からいつも一緒に遊んでいた。
いわゆる“幼なじみ”という関係だ。
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