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『何でそんなことになんだよ!』
『だってまずいような言い方したじゃん!』
『そんこと言ってねぇよ』
仲良さそうにもめてる侑莉と拓海君を見るのが なんだか無性に嫌で
『はい!わかった!わかった!』
そう言って二人の間に割り込んだ。
『ほら二人共!早く行かねぇとチャイム鳴るぞ。』
俺の言葉に二人は慌てた顔をして 教室へと向かった。
少し先を行ったところで 彼女がこちらを振り返った。
『陸!』
『ん?』
『美味しくなかったらごめんね!』
ったくさぁ、お前が作ってくれたものがまずいわけねぇじゃん
『あぁ』
ニッと笑って彼女に手を振った。
いつからこんな気持ちになったんだろう。
いつからこんなにも君を愛しいと思うようになったんだろう。
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