罪の重さ

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アキラ「…これが真実。おっさんはまんまと作戦につられ殺されちまったというわけさ。」 イージスは放心していた…あっけなく死んだ事がまだ信じられなかった。 それもそのはず。 自分が先程まで凶悪な殺人鬼として名を広げていたというのだから… 暫く沈黙が続く… 沈黙を破ったのはアキラだった。 アキラ「よし!おっさん、ここからが問題だ!」 イージスはドキッとした イージス「ちょ…ちょっと待て!!わかんねぇんだよ!あの俺を撃ちやがった女はなんなんだ!?」 話を中断されたアキラは少し怪訝な顔をした。 アキラ「言わなくても分かると思ってたよ…あんたを殺したあの女性、マリア刑事はあんたが付き合っていたジェニファー=スタンリーの実の姉。妹を殺した犯人をあんたと確定した上でのマリア刑事独断の作戦だったんだよ。分かった?」 イージス「姉…?あいつ、ジェニーの…」 イージスはマリアの最後の顔を思い出していた。おぞましいくらいの冷血な顔… それを思い出すだけで寒気が走りだす… そんなイージスの状態などお構いなしにアキラは話を続けた。 むしろ話を中断されたことをまだ根に持っていた。 アキラ「もういいか?おっさん。おっさんはマリア刑事によって殺された。じゃあ今いるおっさんは何だってことになる。そこで質問!死んだおっさんが今いるこの場所はどこだ?」 イージスは暫く考えた…そしてボソッと… イージス「…天国?」 と言った。 この言葉に今まで大人しく座って聞いていたランヌはため息をついた。 ランヌ「大量殺人鬼が聞いて呆れるな…天国にでも行けると思ったのか?」 天国と聞いたアキラはキョトンとしていた… 今までここに来た犯罪者は誰一人そんな答えを言ったことがなかったからだ。 アキラ「ま…まぁ主旨はだいたい合ってるんだけどな。つまりここはあの世だ!オッケィ?」 イージス「…あの世…俺は…死んだのか…。」 イージスはしみじみと言った。その目はどこか切なかったように見えた。 アキラ「まぁ現実を受け入れられない気持ちも分かるけどさ。」 そういってイージスの肩をトントンッと叩いた。 そして話を続けた アキラ「よし!それでこの世界の事だが、この世界はいわゆるあの世。魂の集まる場所。こっちの世界では真空って呼ばれてる。…っつっても分からんか!よし!図、書いてやるよ。」 アキラはコンクリートの地面に図を書き始めた。
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