🍸ちょっと酔い話🍸

初恋

ガチャ
オーナーから預かっている
鍵でドアを開ける
まだ嬌声が聞こえるきがする
あの後 散々呑み
女は友達にささえられて
店をあとにした
店中の照明をつけ
掃除を始める
何時間かしたら
また彼女に会える
カウンターをふき
照明を間接のそれに切り替え
ＢＧＭを流す
今日はアバの特集の様だ
カラン🎶
ドアが開き
先輩たちの御出勤
｢おはようございます｣
｢おはよう｣
それぞれが自分専用の
カウンターに消える
うちの店は
いくつか半円の
カウンターがあり
客は気に入りの
止まり木を選ぶ
僕のそれは
ドアを入って左奥
彼女は右から二つ目に
いつも腰をおく
からん🎶
きた 彼女だ
｢いらっしゃいませ
どうぞ お好きな席へ｣
黙って頷き
僕のカウンターへ
｢いらっしゃいませ｣
彼女は微笑む
｢昨日は これ ありがとう｣
｢どういたしまして｣
彼女はタバコに火をつけながら
｢今日は話し相手になってくれる⁉｣
僕はコークハイにカルピスを落としながら
｢はい 喜んで｣
何かが僕たちの
間に流れはじめた