第二の家族

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「一三三四年、健武の新政。一三九二年、南北朝合体。一四六七年、応任の乱始まる。一四八五年、山城国一揆。一四八八年、、、あれ?なんだっけ、つか、まだあんのかよっ。」 長い坂をやっと上りついたと思ったら、また坂。 「はぁ~、すぅ―」とため息混じりの深呼吸をした。 ふと、後ろを振り返ると、結構登ってきてる。 「あと少し」と自分に言い聞かせ、背中一杯に春の陽光を浴びながら、またぶつぶつと念仏のように日本史の年表を唱える。 「え~と、どこまで言ったけ、、山城国一揆からだから、思い出した。一四八八年、加賀の一向一揆だ。一五四三年、種子島に鉄砲伝来、、、、、」
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