一筋の光

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ブルルル・・・。 携帯の着信音が、眠っていた私を起こす。 新着メール一件。 沙耶、おはよう。 私の一日はこいつのメールと共に始まる。 慌てて返事を返す。 その後急いで着替えをして、親が待つリビングへと駆けていく。 「沙耶~。あなたはいつも起きるのが遅いんだから!夜更かしばかりしないで早く起きなさい。もう、高校生なんだから」 高校に入って一ヶ月余り。 毎朝、母親に怒られながら朝食を済ませる日々。 仕方ないじゃん! 高校に入ってから宿題が増えたんだもん。 私も負けじと反論する。 丁度その時、家のチャイムが鳴り響く。 ピンポーン。 「友達が迎えに来たんじゃない?」 私は急いで、焼きたてのトーストを口に加えて玄関に向かって急ぐ。 「おはぁ~」 ごめんね、寝坊しちゃって。 「あはは、沙耶ってば、寝坊は何時もの事じゃん~。」
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