あなたへ

1/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ

あなたへ

ねぇ、もう二度と会えないなんて 嘘じゃないの? 悲しみや涙より先に 目を閉じてるあなたに 「どうしたの?」と問いかけたんだ その優しい寝顔に まだ温かくて きっともうすぐ起きると思ったから 毎朝 階段を上って 起こしに来てくれたあなた 私は「分かってる」って いつも不機嫌な顔で答えてたな でもほんとは待ってたの その足音が聞こえてくると 何だかちょっと嬉しくて好きだったの あなたにまだ伝えていない言葉があるんです 何だか恥ずかしくて言えなかったんだ 今はまだその時じゃないって勝手に決めていたのまた明日 また今度って 言えると思ったのに…
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!