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サヨナラ
何も言えなくなるその日まで
温かいあなたを感じていたい
眠りから目覚めるその時に 隣で寝息をまだあなたはたてていた
いつものように あなたを起こさぬように
一人ベッドを静かに離れたの
あぁ だけど起こしちゃったかな
眠い目こすって あたしを見てる
ねぇ…愛しいそんな仕草が幸せだったのに
そんな目をして
無理に笑わないで…
分かってるよ
もうあなたの心 ここにはないんでしょ?
いつまでも続くと思ってたあの時を
寂しく懐かしむなんて
まだしたくない
お願い…もう少しだけ
このままでいさせて…
「おはよう」って言葉や「おやすみ」って言葉
あって良かったな
傷つけた君へかける言葉他にはなくて
「ごめん」って言ったら きっと君は泣くから
今、君を見守るなんていうのは 筋違いかもしれない
だけど 心配なのは今も同じなんだ
手を伸ばして 君の頭を撫でてあげたい
君にそんな顔させる奴 許せないなんて
バカだよな…
愛してたよ 君の事
だけどそれは違うんだ…
大切だから 僕さえ気付かなかった
ごめんな…もう戻れないんだ…
何も言わないあなたの優しさが
苦しいのに やっぱり好きなの…
もしも、まだ気付かずにいられたなら
もう少し甘えていられたのかな?
いつまでも続くと思ってたあの時を
今この瞬間にサヨナラするよ…
ずっとずっと恐かったんだけど
大好きなあなたの事分かってるから
だからもうその手は掴まない
求めない
サヨナラ
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