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逃げることが出来なくなり、生き残るには戦う以外に道はなかった。
しかし男は戦わなかった。いや、戦いたくなかった。
自分の力を相手に向けるのを、躊躇い・恐れていたからだ。
森に逃げ込み一事凌ぎでしかなかったが、そこで男は決断をした。
死ぬことを……
男｢あなた達は天界でも魔界でも構いません、身を潜めなさい。あなた達の事をこれ以上は隠しきれません。ですから私に構わず逃げてください。｣
だが、使い魔はそれを拒んだ。使い魔は主と共に歩み、主を守る者。
主を好いているからこそ、ここまで一緒に着いて来たのだ。
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