今そこで熊が出たニャ。

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       見渡す限りの大草原で突然、辺りに歪みが生じる。 そしてまばゆく輝いた後、淡くもそれは露と消えた。 もちろんそこに現れたるは、名も無き魔物がただ一匹であった。   「草ばっか…ニャ」    見渡せど見渡せど草ばかりなので、途方に暮れる名無し猫。 しかしながらすでに西陽は傾いており、夕暮れ時に近づいている。   「まずはニャ、この格好ニャ…」
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