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今年の三月祖父が亡くなりました。
その時の話です。
私の弟は中学を卒業したばかりでお通夜など初めての体験でした。
お通夜の日「お通夜って何?」と聞かれたので
「一応人が亡くなったら、生き返らないかどうか様子見るんだよ。」
私自身もよくわからないのでこのように答えました。
すると弟はずっと棺桶のおじいちゃんに寄り添って離れなくなりました。
お通夜が始まる前から、最中もずーっとおじいちゃんの傍に寄り添って、顔を触りながら
「じいちゃん、起きりーよ。じいちゃん?」って。
そしてお通夜が終わってみんなが帰って行った後、突然私を呼び
「もう無理なん?」と…。
私は頷く事しか出来ませんでした。
弟はその時初めて泣きました。
親戚一同その姿を見てまた泣きました。
今でも弟は祖父の写真を持ち歩いてます。
髪は金髪に近くて、はたから見たら只の不良。
そんな弟の純粋で優しい一面でした。
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